こんにちは、殿内(@tonoccho)です
ワーキングホリデーでオーストラリアにいたとき、「聞くこと」ができなければ何もできない、と思いました。というのも相手が何言ってるかわからないならこっちも何言っていいかわからないし、こっちがなにか言っても相手の受け答えが適切かわかりません。
オーストラリア滞在中にリスニングを改善させることはできなくて、ホストマザーに耳の病院で検査してもらったほうがいいとまで言われたんですが、フォニックスとミラクルリスニングでだいぶ改善することができました。
IELTS6.5を目標に定めたとき、リスニングをどうしようかという問題がありました。リスニングはリスニングとスピーキングに絡んできます。書店に行っていろいろな本を漁っては見たものの、どれもあまりしっくり来ませんでした。なんか「どんどん聞けば聞こえるようになる」みたいなことばかりだったんですよ。
こちとら1年間オーストラリアにいたので、そのへんの日本人よりはよっぽど英語を聞いてきていたと自負していますがそれでもだめなものはだめだったのでこれらの本を見てはため息をついていたわけです。
さて、そんな中フォニックスというキーワードに当たりました。で、本を買ってみました。
まずは英語耳という本
もう何年も前のことで細かいことは流石に失念したのですがこの本で言いたいことは「自分にできない発音は聞き取れない」というものでした。なるほど、ということでこれらでまずは発音を鍛えることにしました。本に発音記号がかいてあり、CDで発音が出てくるのでこれを真似していました。で、例文をこの発音を意識して声に出す、という感じです。
発音の練習はしていたものの、それでもあまり改善せずでした。うーんと思いながら再度書店に行くとミラクルリスニングという本をたまたま見つけました。
この本に書いてあることで目からウロコだったのは「日本語と英語ではそもそも発している周波数が違う、日本語の周波数になれた日本人にとって英語の周波数は聞こえにくい」というものでした。これが本当か嘘かは今となってはわかりませんが「そうかなるほど!」と思うに十分でしたので早速買ってみました。
CDなのでiPod(当時)に取り込めば通勤電車の中で聞くことができます。これは忙しい社会人にとってうってつけの本でした。
で、このCDは同じ話が数回入っていて、徐々に英語の周波数を強調したもの(=日本語の周波数を弱めたもの)になっていきます。で、英語の周波数を強調したのを聞いてみると「なんか遠くで話している感じ」でよく聞き取れませんでした。これが英語の周波数・・・!という感じでしたが、通勤の行きと帰りにひたすら聞き続けました。すると遠くで話していた彼らがだんだん近づいてきました。要は音が聞こえるようになってきました。このときに同時にシャドーイングもしていました。電車の中なので声は出しません。なんていうか、素振り的な?
このおかげでかなりリスニング力が上がりました。と言っても「言っている英文を理解する」というわけではなくて、「ネイティブが話している英語の普段聞こえなかった部分が聞こえるようになった」といえばいいでしょうか。よく「弱音」というほとんど発音しない部分があるんですがそこに何かしらの音を感じることができるようになりましたし、例えば「ディスイズアペン」の「ス」と「ズ」と「ア」の聞こえ方が変わったといえばいいでしょうか。
ちなみに、この本の主人公の女性はアメリカに行くんですが、何かにつけてパスポートを忘れるという外国人旅行者にあるまじきことを何度もすることで有名な方です。続編も出ているようなので、相変わらず懲りずにパスポートを忘れているかもしれません。
自分がこの本に惹かれたのは「リスニングを科学的に分析してその上で教材を作っている」という点でした。IT系なのでこういう理論建てられたものに弱いんですよね。いずれにせよリスニングが伸びなくて悩んでいる人はこれらの本から学んだことを書いておきます。
で、これの副次的な効果としては「知らない単語も聞き取れる」ようになった点です。わからない単語が出てきても「xxって何?英語の質問!」みたいに返すことができるようになったわけです。
こういう英語の音になれる、というのはリスニングをする上でとても大事なのですが、合わせてボキャブラリとか英語のリズム、文の形などなどが絡んできます。久しぶりのリスニング系記事はまずこの「音」に着目して書いてみました。参考になると嬉しいです。