常陸三十三観音のこと

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こんにちは、殿内(@tonoccho)です

ここ数年御朱印が静かなブームとなっており、人によっては坂東三十三観音、江戸三十三観音、秩父や西国、四国のお遍路などを回ったり地元や旅行に行った先の神社仏閣で御朱印を頂いていると思います。

自分ももともと神社仏閣は好きでちょこちょこ行っていたのですが、2016年にふとしたきっかけで御朱印をいただくようになりました。そのきっかけがこの常陸三十三観音です。常陸三十三観音は歴史的に悲劇的なことが起きており、すべてのお寺を回ることができません。ここではそんな常陸三十三観音について知っていることをまとめます。

常陸三十三観音って?

常陸とは今の茨城県のあたりです。茨城県の水戸市にある神崎寺から始まり、仏国寺で結願するものです。ですが、明治時代の廃仏毀釈運動によって多くのお寺が廃寺になってしまい、今となっては結願することが叶わない幻の観音めぐりになっています。

常陸三十三観音はかの有名な水戸黄門が江戸時代に制定したものです。

とはいえ、寺田弘道さんという方が尽力されてまぼろしの霊場・常陸水戸三十三観音霊場ホームページで廃寺となったお寺の御朱印を入手することができるようになっていますし調査をされたようで「どこにそのお寺があったか」も突き止められていますので、「不可能ではない」ものとなりました。この方は書籍「まぼろしの霊場を歩く」という書籍も発行されており、この常陸三十三観音に対する情熱を注ぎ続けておられる方です。

ですが、この書籍を見るとわかりますが、廃寺となった挙げ句に今では遺跡だけ残っていたり、私有地になっていたりするので廃寺となった場所への納経は難しいかもしれません。

なんで廃寺になったの?

こちらは歴史の話になるんですけど、水戸藩というのは徳川御三家の中でも若干特殊であったようで、儒教、特に朱子学の研究を盛んにしていました。そして朱子学を突き詰めた結果江戸幕府というのはおかしい、天皇家が日本を収めるべきだという思想になりました。

不思議なもので将軍家の中から幕府による統治を終わらせる思想が芽生えたわけです。そして、そんな水戸学が推し進めたのが「廃仏毀釈運動」というもので、これは「仏教を廃して神道のみにしよう」という運動で、これの影響をもろに受けた水戸藩からはかなりの数のお寺が廃寺となったようです。

この辺は自分もあまりがくがあるわけではないんですが、まとめると

とはいえ、こういったお寺を回っていると将軍家のご紋がついたお寺もあるわけですから、「全く例外なく廃寺にする」というところまでは行かなかったんでしょうね。

常陸33観音霊場一覧

前述した廃仏毀釈運動の結果常陸33観音は結願することが叶わない観音めぐりとなっています。それでは、実際にその霊場がどうなっているかを一覧してみます。

番号 寺号 廃寺 代番 達成可否 観音様
1 神崎寺       観音
2 光明寺       十一面観音
3 観音寺 廃寺   不可  
4 清巌寺       聖観音
5 普岸寺 廃寺   不可  
6 如意輪寺       如意輪観音
7 正法寺 廃寺   不可  
8 観音寺 廃寺   不可  
9 光明寺       聖観音
10 如意輪寺       如意輪観音
11 佐竹寺       十一面観音
12 長谷寺 廃寺   不可  
13 清水寺 廃寺   不可  
14 玉簾寺       聖観音
15 観泉寺 廃寺   不可  
16 法幢寺 廃寺 蓮光寺   十一面千手観音
17 大高寺       観音
18 能仁寺       十一面観音
19 千手院 廃寺   不可  
20 西明寺 廃寺 長福寺   千手観音
21 台山寺 廃寺 松岩寺   聖観音
22 地蔵院 廃寺   不可  
23 大御堂 廃寺 菊蓮寺   十一面千手観音
24 長福寺       観音
25 永源寺       観音
26 南辺寺 廃寺   不可  
27 観音寺 廃寺   不可  
28 自在院 廃寺   不可  
29 帝釈寺 廃寺 乾徳寺   立木観音
30 馬頭院       馬頭観音
31 浄土寺 廃寺   不可  
32 慈眼寺 廃寺   不可  
33 仏国寺       十一面観音

常陸三十三観音霊場を参考にさせていただいて状況と代番寺一覧、を作りました。ありがとうございます

というように、33カ寺中14カ寺の御朱印がいただけない状況になっています。その上、十一面観音が多いのは、土地柄でしょうか?

お寺の位置・実際にやるなら車を使いましょう

もちろん一筆書きで徒歩による巡礼をしてもいいのでしょうけど、本当にやるのは現実的じゃないかもしれません。冬なんかはかなり寒い場所もありますし、山奥に入るので単身で回ると万が一のときに大変なことになるかもしれません。

先に書いた寺田弘道さんがツアーを開催されているのでそれに参加するのもいいかもしれません。

おすすめなのは車による巡礼です。また、無理に一筆書きするのではなく、柔軟な回り方をされたほうが良いでしょう。というのも北茨城全土にお寺があるため、一筆書きにこだわると凄まじい移動距離になるからです。

こちらがお寺の所在地一覧です。見ればわかるようにかなりの範囲です。

この観音めぐりの特徴

廃寺が多すぎて結願できないという問題はさておくとしても、茨城県の海から山までまんべんなく回ることができますし、北関東の自然あふれるあたりは非日常感すごいです。また、ご飯も結構美味しいので旅行としてもおすすめと言えます。

ですが、先にも言ったようにとにかく広範囲であり時間もかかります。巡拝モデルコースによると車で回っても1週間近くかかります。ですので長期戦の前提でいるようにしましょう。

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